フェンスに囲まれた空き地の中心に汲み取り井戸が一つ、静かに水を噴き出し続けていました。
ヘフナー/ザックス 崇仁公園 PARASOPHIA 京都国際現代芸術祭2015
ぎゃあ!ではないのですが、心にしみる感動を覚えています。
京都は歴史が強く残った場所、被差別の歴史も強く残した崇仁地域は、立ち退く度にフェンスで囲い続けて、もうほとんど家が残っていませんでした。遊具や井戸など、ところどころに生活の痕跡が残り、作家はそれをさりげなく、丁寧にインスタレーションにしていました。

被差別の歴史、場所が一つ、終わろうとしている。
そして、水が湧き続けている。
そこに暮らした人々に思いを馳せ、献杯しました。