自己組織化とは、大岡信先生の授業で教わったことです。
先生は文章を書く専門家ですが、やはり自分を知り、分析し、ノルマを課し、次の目標を定めるという方法を意識して文章を書かれていたのだと思います。作家であるなら、自分を組織化するのは、当然だおっしゃいました。

例えば、熱意というものは、放っておいたら冷めます。作品が生まれる状況は、熱意と時間と労力というタイミングが合わなければ出来ません。作品は「生もの」、作品には旬がある、という所以です。ただ、何時でも、それほどの時間と労力を割けるか?と言われれば、なかなか難しい。タイミングが合うことを待っていたら、何時までも作品が出来ないというのも、現実です。では、どうやって鮮度を保つか?どうやってタイミングを計るか?どうやってフィニッシュまで盛り上げるか?

自己組織化は、なかなか難しいことです。未だに出来たとは思えません。