データの、デジタル証明が出来るようになりました。デジタルアートが、デジタル証明により、普通にマーケットで売買されるようになってきました。

コピーというものは、デジタル時代の、便利で優れた機能ですが、他方、オリジナルの価値を、恐ろしい勢いで減損していく時代でもありました。デジタル機器で、クリエイターたちが仕事をし易くなったのは確かですが、仕事に対する単価が上がっているとは言えなかったのです。デジタル証明により、これからクリエイターたちの、オリジナルというものに対する評価が上がっていくことを、まず期待します。

次に、リアルなアートのスキャニング・データに、デジタル証明が付くことにもなっていくと思います。これにより、エディション付きの、高解像度の名画を、高値で売買する→自宅で鑑賞できるというような事態も起こってくるかもしれません。画像やテキストなどのでデータが、著作権で守られるようになれば、これまでは無料で受けられていたインターネット・サービスが、そうでなくなるかもしれません。

デジタルが、よりリアルになっていく方向と、リアルが、デジタルに歩み寄っていく方向と、両方あると考えます。現代アートも、その影響をかなり受けていくと思っています。