花が咲いています。
「ああ、きれいだな。」と感じます。
花がきれいだから、感動したのか?
それとも、私がきれいだと思って、感動したのか?
感動は、ご本人の内面が、対象に共感して起こります。
対象が素晴らしいだけではなく、やはり、ご本人の心も「素晴らしい」のだと思います。

美意識は、自分が主体的に、自由に感じる、それぞれの世界です。
人からどうのこうの言われるものではなく、自分が感じるままで構わないのです。

美意識は、もちろん人それぞれの好みはあるでしょうが、色々なものから広く感じ取ることが出来るものです。美とは何か?という問いは、美術だけのものではありません。絵以外でも、様々なジャンルの美しいものがありますし、美しくなくとも心を揺さぶられるものはあります。色々な作家がいますから、個性も色々、考え方も色々。現代にこだわらず、過去のものも魅力的です。日本だったら、江戸の「粋」「いなせ」「人情」なども素

でも、自分は良くても、それぞれの美意識を認め合う、これは意外と大変です。
どうしてもプライドや好悪、上手い下手などレベルを当て嵌めて、自意識がが邪魔して、見方が狭くなったりしてしまうことも、良くあります。私自身、自意識には大変な思いをします。

そんな時は、自分は自分、人は人と考えます。更に、考えを進める方が良いかも知れません。自分が好きでも、他の人が嫌いな場合がある。自分が嫌いでも、他の人は好きな場合がある。

この考えを、グッと飲み込むことが出来れば、、、これは簡単ではないかも知れません。
「好き」は構いませんが、「嫌い」は認めることが難しいと思います。
事実、美醜や優劣が、様々な差別を生んできた歴史もあります。
それぞれの違いが、喧嘩の種になってきた歴史もあります。

他の価値観を認めなければ、多様性はない。平和のためにも、美意識は偏ったりしないように、広く感じていきたいものです。