踊る阿呆に、見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損!損!

これは阿波踊りの有名なフレーズです。
私には、「人生の達人」が言った言葉のように聞こえます。

新しいことに踏み出すには勇気が要ります。
それでも新しいことをしないと、心に活力が生まれません。
この言葉は、達人が、人生の楽しみ方を指南してくれているような気がするのです。

新しいことに手を出して、失敗したらどうしよう?
そう思う方も多いのではないかと思います。
そして残念ながら、新しいことに手を出すから失敗するんだ!と、揶揄する人もいるとは思います。
だから、勝てる勝負しかしない、という考え方を持ってしまう人が多いかも知れません。

失敗は成功の元、経験の数だけ人生は豊かになる、これらもセオリーです。
上手くなる人や、いい絵を描く人は、聞いた限り、数限りなく失敗を重ねています。むしろ、失敗を苦にしない、楽しんでさえいる達人もいます。

失敗は確かに嫌なものです。そして、最初はだれもが初心者であることも事実です。経験のある人なら、練習は上手くいくまで失敗を続けていくことであり、直ぐには上手くならないことが分かっています。経験がない場合、どうしても不安感ばかりが募ります。そうして制限をかけている内に、どんどん後ろ向きになって、結局は行動を起こさないという結果になってしまうことも、良くあることです。

最初は、ちょっと勇気が要るかも知れません。そんな時に、「踊る阿呆」という言葉は、「そんなに深刻に考えず、やってみようよ。」と背中を押してくれます。そういうわけで、新年度の始まりを、新しいチャレンジを、この言葉で応援させていただきます。