美術知識のない人(大きくまとめると、人類の多数)にとって、現代美術はどの様な価値があるのでしょうか?
というのが、元の本文です。猫に小判?そんなことはありません!

美術知識のない人(大きくまとめると、人類の多数)にとって
人類の多数が、美術知識のない人であるように言い切っていますが、生まれてこの方、一枚も絵を描いたことのない人がいないように、多くの人が美術知識を持ち、アートを楽しんでいると思うのですが、、、。

文化は、多様性を認めるべきです。
現代アートの理解者は少ないから、現代アートは必要ないのでは?という意図を含んだ質問だと思いますが、多数が認めるものでないと価値がないというという考え方には、とても賛同できません。現代アートが例えマイナーだとしても、そこに価値を認める人はいます。そのような人ごとばっさりと切りすてるような内容では、反論せざるを得ません。

しかし、受講者さんの感想から、もう少しこの質問が出てきた経緯が分かります。
「現代美術が理解出来ないとして、敬遠する人も多い。」
「分かりやすい具象絵画とか、きれいな色の抽象画など、見て気持ちの良いものが好き。」
「現代アートを敬遠してしまう理由として、お高く止まっていて、分からないこちらが愚かだと言われているような、被害妄想のような感情がある。哲学もそうですが、とても頭が良さそうだから。」
という意見を頂いています。

この質問の背景となるものには、感情やコンプレックスが含まれています。多様性、民主的視点、どれだけ倫理的社会的に正しくても、人々の間には感情が横たわっていて、簡単には、差別やコンプレックスは改善しないということなのかも知れません。

●理解できないものを理解しやすくしていくこと、
●快不快を超えた鑑賞目的を持っていただくこと、
●難しくもお高くも無い作品を鑑賞していただくこと
アートオンデマンドで、努力していきたいと思います。